お茶のお稽古

お茶のお稽古の先輩から、出産おめでとう!メールを頂く。「お稽古の時は赤ちゃんも連れてきてね」と、皆さん言ってくれるのでありがたい。

お茶のお稽古は、森下典子さんのエッセイ『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)を、10年くらい前に読んでから、ずっとやってみたいと思いつつも、中々始められずにいたのだけど、昨年、大森立嗣監督・黒木華さん主演で映画化されたのを観て、やはりやってみたいと気持ちが盛り上がってしまい、妊娠7ヶ月の膨れたお腹を抱えて始めたのだった。

お稽古にはまだ3ヶ月しか通っていないけど、日常のふとした時に、お茶で習った動作を思い出すことがあり、面白い。例えば、スタバでプラスチックのスプーンを手に取った時に、茶杓での動作を思い出したりする。

茶道は、型にはまることで見えてくるものがあると言うけれど、本当にそうなのかもしれない。これからどんな世界が見えてくるのかとても楽しみ。

産後の身体が落ち着いたら、またお稽古に通いたいな。


森下典子さん『日日是好日

二十歳から茶道教室に通い始めた著者の目を通じて、茶道の心得・人生のあり方などが綴られたエッセイ。

日日是好日とは、禅語のひとつ。中国は唐の時代の雲門文偃(うんもんぶんえん)禅師の語で、〝今日というかけがえのない一日をあるがままに生きる〟という意味。

「茶道具に触れて、和菓子を食べて、花を眺めて、掛け軸に展開されている世界を想像して、今という季節を五感に味わわせてくれるのがお茶の世界」だと森下さん。


今年は、子育てにてんやわんやの予感が大だけれど、その中でも、茶道のように、季節を感じて、一日一日を大切に、今を見つめて、自分らしく暮らして行こう。